みーくん diary memo

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共感によって人間関係をうまくいかせるという方法

今回はちょっと真面目です・・・


もともとAさんはインポスター症候群、つまり、自分の業績を実力ではなく運がよかったと考える傾向があり、自己評価が低く、内向的な性格でした。2~3人のグループ中では問題なく会話できるのですが、大勢の中でディスカッションするとどっと疲れてしまうのです。これはなぜかというと、一緒にいる人の気持ちを理解しようとしてしまう、他人の気持ちを自分の気持ちのように処理してしまうためだ、とAさんは分析しています。

しかし、このうんざりしてしまう「共感」という能力が仕事の成功をもたらしたのも確か。そこで、Aさんはまず「人が人に共感すべき理由」を11の項目にして挙げています。

 

◆人はなぜ他人に共感すべきなのか?


01:共感すると、相手が「自分をこう扱ってほしい」と考える方法で相手に接することができる

02:周囲の人々のニーズを理解できる

03:自分の行動や言葉が相手にどのような印象を抱かせたのか理解できる

04:相手が発する言葉以外の部分でコミュニケーションが可能

05:仕事上で顧客のニーズをより理解できる

06:仕事上でも私生活においても、もめ事が少なくなる

07:人の行動やリアクションを予測できる

08:どうすれば相手のやる気を出すことができるのかが分かる

09:自分の考えで人を納得させることも可能

10:多面的な物の見方をすることによって、物事をよりハッキリと理解できる

11:他人の恐れややる気を理解することで、相手のネガティブな側面をこれまでより深刻に捉えることがなくなる


Aさんは、他人と争っている自分に気づいた時は相手に共感することを思い出し、自分を落ち着かせて、反発するのではなく状況を受け入れるようにしているとのこと。相手に共感することでリーダーやフォロワーとして、そしてなによりも友としてよい振るまいができるそうです。


◆実践方法

相手に対して共感することが大切だと分かっていても、どうすれば相手に共感できるのか、ということが分からないかもしれません。そんな人に対し、Aさんは今日からでも実践できる4つの方法を提案しています。


1:相手の話を聞く

会話を行う時、それが熱の入りやすい話題であればあるほど、人は相手がしゃべり終わる前に自分の言うことを考えてしまう傾向にあります。

しかし、大切なのはまず、「話を聞かずに自分の言うことを考えてしまっている自分を認識する」ということ。そして相手の言葉に集中して、言葉の背後にある「気持ち」を考え、その人が考えを抱くに至った仕事や人生について思いを巡らせます。

話を聞いている最中は「へえ」「そうなの」「本当に?」といったような相づちを挟んでいいのですが、相手の発言に対して何か言葉を発する時は、少なくとも2秒は間を置くこと。そして、自分の意見を伝える前に相手の意図がより理解できるような質問を挟みます。


2:観察し、「なぜだろう?」と考える


電車を待っている時や交通渋滞に巻き込まれた時に、携帯電話を使って記事を読んだりTwitterを見たりするのではなく、自分の周囲にいる人を見て、彼らが何を考え、どこに向かおうとしており、どのような気分でいるのか、などを観察してみてください。イライラしているのか?幸せそうか?歌っているか?携帯電話を見ているか?近所に住んでいるのか、それとも街の外からやってきたのか?など。そしていい1日を過ごしたように見えたなら、その理由を考えてみるのです。


3:敵を知る

「敵」という言葉は少し大げさですが、これは例えば仕事で意見が分かれて議論をしている人のことだったり、理由があってケンカしている家族のことです。相手が誰であっても、人は対立している相手が間違っていて、自分は正しいと思いがち。そして一度対立してしまうと、どんな意見であっても反対してしまう傾向にあります。

例え自分と意見が合わなくとも、相手はバカなわけでも間違っているわけでもありません。相手の視点になって物事を見てください。Aさんの場合、問題は実際に生じている争いごとではなく、その根本にある考え方の違いにあることが多かったとのこと。

相手は何を感じていて、自分はそれに対しどのように返答しているのか?何が自分たちの間に緊張を生みだし、意見を交わすのを難しくしているのか?自分の行動が相手を落ち着かせるのではなく、相手の恐れを大きくしてしまうのはなぜか?目の前の人が自分に反発している理由は何か?相手が持っている意見のいいところは何か?自分が持っている意見のうち、争いとは関係なく本当に「いい」という点は何か?内容ではなく、相手のモチベーションには賛同できるか?もしそうであれば、争いよりも「相手」が重要なのではないか?

このような思考のエクササイズを経ることによって対人関係で生まれたイライラや不安を解決できるはず。「当たり前だ」と思うかもしれませんが、実践することでエクササイズがいかに有効であるかを理解できます。


4:第三者の目線を持つ

しかし実際のところ、誰かと対立している時に、「敵」の側に立って物事を考えるのは非常に困難です。

物事をより簡単にするため「第三者の目線」になろうとしてみて下さい。例えば友人や家族など、自分の周囲にいる人は「あの人にこんな風に扱われた!」と自分に対して不満を漏らすはず。不平や不満を漏らすのは人間として自然な行為で、親しい人はそれに対して親身になって話を聞く必要があります。

自分が不平・不満を漏らす時、もう一方で自分がこの「聞き手」になるのです。これまで持っていた意見とは別の角度から物事を考え、不平や不満を持って熱くなっていた自分を落ち着かせます。

「1人ディベート」ではありませんが、自分の意見と対立する側になって物事を考えると、言い争いの根本にある、物事の全体像が見えてくるはずです。

 

もしよかったら参考にしてみてください。